「〜前略〜『アベ政治と対決』『維新政治にさよなら』という旗印に賛同される全てのみなさんの共同候補としてたたかわせていただくために、あえて無所属で立候補する決意を固めました」(宮本岳志・衆院議員)

 これは3月31日の、決意表明会見での宮本氏の言葉。

 宮本さん、衆院大阪12区の補欠選挙(9日告示・21日投開票)に、無所属で立つんだと。なんでも、〈大阪12区の選挙は、沖縄3区と並んで「市民と野党の共闘で『安倍政治さよなら』ののろしをあげる」という野党共闘の命運がかかった選挙〉らしい。だからこそ、現職の自分が〈「自ら退路を断ってでも、市民と野党の共闘の実現に挑むべきではないのか〉という思いがふつふつと沸き起こったんだって。

 会見での宮本さんは、そう落ち着いて語った。怒りや憤りがふつふつと込み上げてるのに、静かな物腰。覚悟を決めてるんだな。こういう男はマジで怖いぞ。

森友問題の鋭い追及のときも思ったが、燻し銀の宮本のおっさん、やべぇ、惚れそうだ。落選したらバッジを失うんだよ。けど、黙ってられないから俺がやる! そう思い立ち上がったんでしょ。なにに黙っていられなかったかというと、たぶんちっとも進まない野党共闘にだね。


 地方選も「市民と野党の共闘で『安倍政治さよなら』ののろしをあげる」というはっきりしたスタンスを取ったのはごくわずかだった。

 それで盛り上がるわきゃない。ほーら、新元号のニュースに話題がぜんぶかっさらわれたわい。

 野党のセンセ方、いつがむしゃらになってくれるんですか? ご自分の5年、10年後のことなんて今考えていちゃいかん。今のままだと、力のないあなた方に国民はついていかない。体を張っての死ぬ気の覚悟が、我々を動かすのだ。

 エダノン、タマキン、どうすんの!

日刊ゲンダイ
19/04/05 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251158/