世界保健機関(WHO)欧州事務局が2018年に改訂した騒音に関するガイドラインを基に算定すると、米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)の周辺に住む約31万人のうち1万7454人が高度な睡眠妨害をもたらすレベルの騒音にさらされ、
騒音が原因で年間10人が死亡したと推計されることが12日、分かった。
北海道大学の松井利仁教授(環境衛生学)が試算した。13日に記者会見し、発表する。

WHOは1999年に騒音のガイドラインを定め2018年に改訂した。
新ガイドラインでは環境騒音を専門とする研究チームが最近の研究結果を調べ、許容範囲を定めた。
夜間騒音は身体や心理の健康に影響を及ぼすため40デシベル以下にするよう推奨する。それを上回る騒音が発生した場合、心臓血管系や代謝への影響など健康被害、睡眠への悪影響があると指摘している。

松井教授はこれまで1999年のガイドラインや英ヒースロー空港の疫学調査を基に嘉手納基地の被害を調査、夜間騒音で1年間に心筋梗塞や脳卒中で約4人が亡くなっていると推計した。
軽度以上の睡眠障害がある人が約1万人おり、心疾患や脳卒中の人が約30人いるという試算だった。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-887928.html
https://030b46df30379e0bf930783bea7c8649.cdnext.stream.ne.jp/archives/002/201903/d1824761b1d2b8e66968a78d995b09bc.jpg



参考
琉球新報「米軍嘉手納基地の騒音で年間10人が死んでいます」
http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/news/1552429129/l50