「麻生1強」離脱続々 次を見据え地殻変動【福岡コンフィデンシャル】

「政治決戦の年」といわれる2019年。統一地方選や参院選を前に、永田町と、地方の首長や議員たちの駆け引きが激しさを増している。福岡県内の政財界は、誰がどんな思惑でどう動くのか。現場に深く迫り、「コンフィデンシャル」を伝える。

【コンフィデンシャル】公開しないこと。裏情報。内緒の。

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 副総理の職を賭してまで福岡県知事選(4月7日投開票)で現職小川洋をすげ替えることに執念を燃やす麻生太郎。麻生の思い通りにはさせまいと、自民党推薦決定に背いて小川を全面支援する衆院議員武田良太ら。県政覇権を懸けた「代理戦争」は、これまで旗幟(きし)を鮮明にしてこなかった自民若手国会議員らに「麻生1強」からの離反の流れを生み出しており、県政界の勢力図に大きな変化が生じている。

 4日夜、東京。党元幹事長の古賀誠は名誉会長を務める宏池会(岸田派)の福岡県選出議員らを集めた。

 「支援者に聞いたらみんな小川支持だった。私もそういう決断をした」。衆院議員古賀篤は小川を支援することを明言。古賀誠の地盤を引き継いだ藤丸敏は国会内で麻生に会い、麻生が主導した自民推薦の武内和久について「支援できない」と伝えたことを報告した。

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西日本新聞
3/9(土) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190309-00000001-nishinps-pol