日本で働きながら技術を学ぶ外国人技能実習制度について厚生労働省は、中小企業や農業の現場などでは実習生が幅広い作業に当たれるよう、制度の柔軟な運用を検討することになりました。

日本で働きながら技術を学ぶ外国人技能実習制度では、受け入れ企業に実習生ごとに実習計画を作成することを義務づけ、実習生は計画で定めた以外の作業には当たることができません。

しかし、規模が中小の自動車整備や電気機器の組み立てなどの工場では1人でいくつもの作業を行う必要があるという指摘が出ているほか、農業でも寒冷地では冬場に作業ができなくなるため、農業以外にも当たれるよう求める声が上がっています。

これを受けて厚生労働省は、実習生が複数の作業に当たれるよう、運用の見直しに向けて検討を始めることになりました。

厚生労働省は、関係者から意見を聞き取るなどして、来月中にも柔軟な運用を認める要件などについて方向性を取りまとめたい考えです。

NHKニュース
2019年3月3日 4時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190303/k10011834231000.html