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2019/02/23(土) 17:33:11.39ID:bCVN9B3x0『平家物語』冒頭
祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もついにはほろびぬ、
ひとえに風の前の塵に同じ。
口語訳
祇園精舎の鐘の音には、
諸行無常、すなわちこの世のすべての現象は
絶えず変化していくものだ、という響きがある。
沙羅双樹の花の色は、
どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものである
という道理をあらわしている。
世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、
春の夜の夢のようである。
勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、
まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。