(ナレーター)
「…しかし 調査対象を一部入れ替えた去年1月以降 伸び
率は上昇傾向に転じます 去年6月には3.3%と 21年振
りの大幅な伸びになったと公表されました これについて
国内外の投資家から問い合わせが相次いだと言います」

 (小林俊介 氏 大和総研エコノミスト)
「ついにそのデフレから脱却してきたんじゃないか ま さす
がにこれは凄い伸び率だということで ま非常にこう話題に
なったんですけれども
 ま実際の生活実感としても そういう事は全く無かったと
 いうことだと思いますし」

 (ナレーター)
「小林さんは 前の年と同じ共通事業所だけで賃金を比較
する必要があるとして 公表されていなかった実質賃金や
パートタイム比率など 詳しいデータを出してもらえないか
と厚生労働省に尋ねました しかし 返ってきた答えは
『公表の予定は無い』というものでした」

「小林さんは 外部に発信する分析レポートには『統計が
示すほど 所得は改善していない可能性が高い』 『信憑
性を疑わざるを得ない』など 注意書きを添えるようにして
います」

 (小林俊介 氏 大和総研エコノミスト)

「実際に経済分析をする立場の方々が 『全てこれが使い
物になりません』 という声が多くあがっていると」

「実際にデータが出てこない という事になりますと 景気の
分析ができません そうなってしまうと非常に大きな 国に
とっても 或いは民間にとっても事業計画を練る上において
も 大きな損害が出てしまうと」

(by.NHK NewsWatch9 20190213 21:00〜)