自民党の二階俊博幹事長率いる二階派(44人)は31日、民主党政権の中核を担った無所属の細野豪志衆院議員(静岡5区)が「特別会員」として入会することを了承した。細野氏は自民への入党を探るが、党内からは不満が出ており、今後火種となりそうな情勢だ。

 国会近くの砂防会館であった二階派の定例会合。細野氏は「ゼロから勉強して仲間になれるように頑張りたい」とあいさつした。

 大派閥を率いた田中角栄元首相の薫陶を受けた二階氏にとって、「数は力」は政治信条の一つ。これまでも、民主党政権で外務副大臣を務めた山口壮衆院議員や、自民党を離党した無所属議員を特別会員として受け入れ、自民党入党後に派閥の正会員とする手法をとってきた。党内では、細野氏についても次期衆院選後の入党の可能性が取りざたされる。

 ただ、非自民を掲げてきた細野氏への風当たりは強い。萩生田光一幹事長代行は31日のインターネット番組で、「自民党政治を批判してきた振る舞いが間違っていたなら、国民に知らしめるべきだ。説明なしにうろうろされるのは迷惑だ」と厳しく批判した。

 選挙区事情も細野氏の立場を複…

朝日新聞
2019年1月31日20時53分
https://www.asahi.com/articles/ASM104H1SM10UTFK009.html
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