自民党の岸田政調会長は30日の記者会見で、無所属の細野豪志・元環境相が「特別会員」として二階派入りする見通しになったことに、「二階派の方々から何も話を聞いていない」と不快感を示した。

 細野氏が将来の自民入りに意欲を示しているのに対し、地盤の衆院静岡5区では岸田派が後押しする元衆院議員が再起を目指している。次期衆院選で公認争いに発展する可能性があり、岸田氏は「私や宏池会(岸田派)に関わる問題があるなら、何か相談があるのではないか」とけん制した。

 岸田、二階両派は衆院山梨2区で保守分裂選挙を繰り広げてきた。先の山梨県知事選では協力関係を築き、二階派が後押しする前衆院議員を当選に導いたばかりだった。岸田氏は4回も現地入りするなど汗をかいただけに、岸田派からは「和解ムードに冷や水を浴びせるものだ」(若手)と反発の声も出ている。

読売新聞
2019年1月31日 07時56分
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