155の続き
LIVE JAPAN PERFECT GUIDE より、抜粋要約

[中国人のベテラン通訳から見た、中国人の訪日客の気持ち]

その6

日本が安全なことや、環境のよさは誰もが感銘を受けるところ。

「案内したツアーの中国人のお客さんが目撃した話です。
ツアーバスの日本人のドライバーさんがバスの車体をふいていて、ふき終わったときにそのタオルが真っ白だったと言って、本当に驚いていて。さっそく他の人に伝えたら、皆仰天していましたね。」
もちろん汚れが気になったからふいたのだと思いますが、汚れと感じるレベルが違うのだそうです。

「私が日本のきれいさを説明する鉄板ネタがあるんです。
『私の車は3年間洗っていない』と言うと、みんな心底驚くんです。
日本だと、ガソリンを入れるときにフロントガラスをふいてくれたり、雨が降るときれいになったりしますよね。
だからたまにふいていれば十分で、洗車の必要は感じません。
でも中国だと、雨が降れば降るほど汚れていきますし、きれいに保ちたいなら毎週洗わないといけません。
この話はどのお客さんに話しても本当に驚かれます。」


注)もちろん、これは中国の大気汚染が深刻であることを示し、日本は空がきれいでガソリンスタンドのサービスが行き届いていることを示している。
また、日本人のきれい好きは昔からで、幕末も貧乏人でも皆礼儀正しく、そまつな衣服ながら洗濯をして清潔感を保っていると、訪日西洋人が記している。
日本人の衛生観念は夏の梅雨時のカビや腐敗菌との闘い、又魚介類を新鮮に保つ工夫などから生まれたと思われるが、
大昔から神道では穢れを祓い清める観念があり、
神事では参加する前に身体を清め、衣服や器、道具、部屋、全て徹底的に清めて汚れの一点もないようにしてから行う
すると、清浄ですがすがしい気持ちで雑念なく行えるからである
その完璧主義さときれい好きさとが、全国民に代々受け継がれて色々な所に現れていると思う