子ども・子育て政策の充実を目指す衆参の国会議員が結成した「超党派ママパパ議員連盟」の役員を務める4人の女性議員が昨年12月、「ママパパ議連が必要なワケ」をテーマに語り合った。東京新聞が運営する子育てサイト「東京すくすく」でスタートする議連メンバーによるリレーコラムのキックオフ企画。4人は子育て経験者として疑問を感じた「永田町の常識」や、育児中の女性議員を増やす必要性などについて率直に意見を交わした。 (小林由比)

 座談会の出席者は議連会長の野田聖子前総務相(自民)、副会長の高木美智代衆院議員(公明)と蓮舫参院議員(立憲民主)、幹事長の橋本聖子参院議員(自民)の四人。

 議連は昨年三月に結成され、現在、九つの政党から七十八人が参加する。子育て経験の有無などは問わないが、女性議員の比率が依然低く、政治と子育ての両立が難しい中、当事者としての問題意識を持つ女性議員が多く集まっている。

 野田さんは、「今まさに幼い子どもを育てている各党の議員から『おかしいことがたくさんある。どうにかしたい』と相談された」と議連をつくった経緯を説明。昨年、医療費の妊婦加算が、当事者などからの批判を受けて凍結されるなど、政府が進める子ども、子育て関連の政策と国民のニーズにズレが見られることも話題となり、蓮舫さんは「超党派議員のまとまった意見を大きな声にすることで、ズレを少なくできるのでは」と議連の意義を強調した。

東京新聞
2019年1月5日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010590070413.html