やはり国民民主党は自民党の補完勢力だったのか・・・そう思わざるを得ない光景だった。自民党の二階俊博幹事長らと国民民主党の玉木雄一郎代表らが、6日夜、都内のホテルで密会すると聞き、田中はマスコミの政治部記者と共にホテルのロビーに張り込んだ。

 会合は自民が国民民主を抱き込むため持たれたと見られている。国民民主を抱き込んでおけば、今臨時国会の焦点である改憲や入管法、水道法などの改正(改悪)で、与党が強行採決したとの批判をかわせるからだ。

 すでに国民民主の玉木代表は、安倍首相が泣いて喜ぶような考えを示している。10月31日の定例記者会見で「CM規制を導入することが憲法改正審議の大前提」と述べ、CM規制が導入されれば、憲法改正の審議に応じてよいと明らかにしたのである。

 密会の場となったホテル・ニューオータニで、田中龍作のカメラと助手の村上理央の肉眼が捉えたのは−

 自民が二階幹事長、金田勝年幹事長代理、林幹雄幹事長代理、稲田朋美筆頭副幹事長。国民民主が増子輝彦幹事長代行、小宮山泰子総務副会長。

 肝心の玉木代表を確認することはできなかった。ホテル・ニューオータニは出入り口が数多くあり、記者とカメラマンを何人投入しようが、対象人物を見届けることは不可能だ。玉木代表が来たのかも定かではない。

 国民民主と言えば、先の通常国会を思い出す。過労死促進法と異名をとる「高プロ」を、野党は結束して反対していたのだが、国民民主は土壇場になって採決に応じた。結果、高プロは与党の強行採決ではなくなってしまった。

 悪夢は繰り返されるのだろうか。

田中龍作ジャーナル
2018年11月6日 23:16
http://tanakaryusaku.jp/2018/11/00019061

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