柴山昌彦文科相「教育勅語」復活は安倍政権の総意!
前川元次官も証言していた「教育勅語を使えるようにしろ」の圧力
https://Lite-ra.com/2018/10/post-4293_5.html

「たとえば、こういうことがありました。教育勅語について、明日の委員会で質問がある。どう
いう質問かというと『教育勅語は学校の教材として使うべきだと思うがいかがか』と。それを
局長に訊くというので──私がその局長なんですけど──私の答弁は従来の文部科学省の
ラインで、教育勅語は戦後、排除・無効確認の決議が行われていて、これを教育の理念と
して使うことはできません、と。そして、学校の教材として使うことについても適切ではないと
(いう答弁を予定していた)。こういう答弁で(文科省は)ずっときているわけです、70年間」

 ところが、委員会当日の朝、直前の大臣へのレクの際、前川氏は下村文科相から直接、
教材としての使用を認めるよう書き直しを命じられたという。
「委員会がある日は朝、大臣と一緒に、こういう質問がありますからこういう答弁にしましょうと
いう“答弁レク”っていうのをするんですね。その朝の答弁のレクのときに大臣がですね──
普通は大臣の答弁だけ説明するんですが──この質問についてだけは局長答弁も見せろと
言われて。『こうなってます』と見せたら『これじゃダメだ』と言われたわけです。答弁の最後に
『教育勅語のなかにも普遍的に通用することが書いてあるので、この点に着目して学校の
教材として使用することは差し支えない』と書き直せと言われたんです」
 前川氏は「明らかに違法や違憲でない限りは、組織の上司である大臣の命令に従わない
わけにはいかなった」と振り返るが、それでも、答弁に立った際は躊躇して「『差し支えない』と
いうことはどうしても私の口からは出てこなかった」。実際、当時の国会では、前川局長答弁が
終わると下村文科相自らがわざわざ手を挙げて答弁。局長答弁にはなかった「教材として使う
」ことについて駄目押しを図るために「差し支えない」と明言した。
「その内容そのもの、教育勅語の中身そのものについては今日でも通用する普遍的なものが
あるわけでございまして、この点に着目して学校で教材として使う、教育勅語そのものでは
なくて、その中の中身ですね、それは差し支えないことであるというふうに思います」(下村
文科相、国会議事録より)