■日本、立場決定に時間かかる=プーチン氏提案でロ報道官

 【モスクワ時事】ロシアのペスコフ大統領報道官は、プーチン大統領が日ロ平和条約について、前提条件なしでの年内締結を提案したことに関し、日本側が立場を決めるまでには「時間がかかる」と述べた。16日放映の国営テレビの番組内で語った。プーチン氏の提案に対し、日本国内で波紋が広がっていることを受け、沈静化を図った可能性がある。
 報道官は、提案に対して対応を決めるのは、日本にとって外交的にも内政的にも難しい問題と指摘。「立場を決めるには時間がかかる。これは十分、説明可能なことだし、正常なことだ」と日本の状況に理解を示した。
 報道官は、提案に対する日本政府の反応はあったが「安倍晋三首相自身は反応しなかった」とも述べた。その上で、プーチン氏の提案は日ロ間に相互信頼の雰囲気が広がることを意図したものだと強調。「戦略的に両国は同じ道を歩んでいる。ただ、戦術的にはある種の微妙な差異がある。対話が継続される」と語った。(2018/09/17-06:43)

時事通信社
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091700146&;g=pol