10〜13日の日程で訪ロする安倍首相に、プーチン大統領が強烈な“先制パンチ”を食らわせた。

 防衛省は3日、ロシア海軍の軍艦28隻が宗谷海峡をオホーツク海から日本海に向けて通過したと発表した。

 同省によると、1日午後9時半ごろから2日午後4時ごろにかけて、宗谷岬沖の公海をロシア海軍の駆逐艦、フリゲート艦、情報収集艦など28隻が西に航行した。領海侵犯や危険行為はなかったが、冷戦後に日本政府が公表した軍艦数としては過去最多だ。

 また、ロシアは2日、第2次大戦で日本に勝利したことを祝う式典を北方領土などで開催し、周辺での軍事活動も強化している。

 安倍首相訪ロ直前の北方領土でのこうした動きは、プーチン大統領が安倍首相など歯牙にもかけていないことの表明で、強烈な当てつけとみられている。

 安倍首相は「北方四島について(プーチン大統領と)胸襟を開いて議論したい」と話し、初日の10日にも首脳会談を行いたいとしているが、プーチン大統領が安倍首相に対してどんな対応をするか注目だ。

日刊ゲンダイ
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