◆北朝鮮は「重大かつ差し迫った脅威」…防衛白書
2018年08月28日 15時18分 読売新聞

 政府は28日午前の閣議で、2018年版「防衛白書」を了承した。北朝鮮の核・ミサイル開発について「これまでにない重大かつ差し迫った脅威」と位置づけ、6月の米朝首脳会談以降も「基本的な認識に変化はない」と強調した。中国軍の動向に対しては「地域・国際社会の安全保障上の強い懸念」との見方を示した。

 北朝鮮の脅威認識は、17年9月に強行された6回目の核実験後に打ち出した表現と同じで、16年版白書の「重大かつ差し迫った脅威」、17年版の「新たな段階の脅威」よりも深刻度が高い。

 その根拠には、〈1〉日本のほぼ全域を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」を数百発保有し、実戦配備している〈2〉核・ミサイル開発を進展させ、運用能力を向上させている――ことを挙げた。米朝首脳会談については、「金正恩委員長が、朝鮮半島の完全な非核化に向けた意思を、改めて文書の形で、明確に約束した意義は大きい」と評価した。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180828-OYT1T50057.html