野田総務相が出馬断念、安倍首相と石破氏一騎打ちへ

 自民党の総裁選挙。31日、野田総務大臣が出馬の断念を表明し、安倍総理と石破元幹事長の一騎打ちの構図が固まりました。1週間後の告示を前に、両陣営の対決ムードが高まっています。

 「厳しいときに、苦しいときに、ご支持いただける。その思いを本当に感謝の極みとして、受け取らせていただく」(石破茂元幹事長)

 竹下派の参議院議員らとの会合で、協力を要請した石破元幹事長。劣勢が伝えられるなか、なりふり構わぬ姿勢を見せています。

 石破陣営が問題視しているのが、ある自民党員に届いた封筒。送り主として、「衆議院議員 安倍晋三」と書かれています。

 「今回の総裁選挙においても、御支持、御支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げる次第です」

 党の総裁選に関する規定では、「文書類を郵送等で送付すること」は、「禁止事項」とされています。石破陣営は選挙管理委員会に申し入れを行い、「総裁選の在り方を透明性あるものにしないといけない」と主張しました。

 しかし、安倍総理の優位は揺るぎそうにありません。

 「本日、出馬を断念することといたしました」(自民党 野田聖子総務相)

 総裁選への出馬を目指していた野田総務大臣。出馬の断念を表明しました。石破氏からは支援を期待されていますが・・・

 「私の場合は、今まさにスタートラインに立ち戻ったということになりますので、この場ではお話はいたしません」(自民党 野田聖子総務相)

 言葉を濁しましたが、安倍総理を支持する見通しです。

 そしてもう1人、石破氏が支援を期待する小泉衆議院議員。こちらも態度を明らかにしていません。

 「(Q.総裁選での支持は?)いま言った通り、毎日考えている」(自民党 小泉進次郎筆頭副幹事長)

 一方、安倍総理は、菅官房長官らの地元・神奈川で講演を行いました。

 「今まさにこの横浜も神奈川県も日本も、大きく変わろうとしているわけでありまして、この中で私もしっかりと新たな国づくりに全力を尽くしていかなければならない。こう決意をしているところでございます」(安倍首相)

 党本部では主要派閥を中心に安倍総理を支持する議員らが会合を開き、活動方針の打ち合わせを行いました。来月3日に合同の選対本部を発足させる予定です。

TBSNEWS
8/31(金) 19:42配信
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