自民党の石破茂元幹事長(61)は29日、9月の党総裁選で掲げる「正直、公正」のスローガンについて「取り下げることはない」と明言した。「野党のようだ」という党内の反発に配慮し、変更する可能性を示唆していた。

 「正直、公正」には、学校法人「森友学園」「加計学園」問題を念頭に安倍晋三首相(63)の政治姿勢を批判する狙いがある。石破氏は29日、東京都内での講演で「当たり前のことがどうして批判されるのか。自分がそうありたいと言っているだけだ」と述べた。

石破派内では「総裁選は戦いだ。せっかく撃った弾が効いているのに、自分から弱める必要はない」とぶれる石破氏に風当たりが強まっていた。【高橋恵子】

毎日新聞
2018年8月29日 21時14分
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