■安倍総理に対する識者の評価

今日の毎日新聞に4人の識者の安倍総理の5年8か月に対する評価が掲載されています。片山喜博早大教授(自治省出身、元総務大臣)は「政治、行政に対する信頼を失わせ、ガバナンス能力を欠いている」と、100点満点に20点と厳しい評価をされています。

 知識人の多くは同じような評価になっていると思いますが、一般の人、特に若い世代に安倍総理支持が多いのには驚きです。その理由として雇用状況が良いことが挙げられています。しかし安倍総理の政策はその場しのぎの政策で、財政的将来負担は将来世代、つまり若者世代に回されていることに気がつかないのでしょうか。格差と若者の貧困を招くアベノミクスがその典型です。

 安倍総理は二度目の総理になって以来自民党をうまく操っています。まず自分より若い政治家を要職につけず、自分の後釜を狙わないように自分より年上の政治家を要職につけて、うまく使っていることです。これまでの歴代自民党政権では財務大臣、幹事長、官房長官は次期総理候補でしたが、安倍政権では麻生財務大臣、二階幹事長、菅官房長官と全て安倍総理よりも年上で安倍総理の後継候補になりにくい人です。

 安倍総理は小泉総理のもとで若くして官房長官を務め、総理の座を射止めました。しかし、安倍総理は小泉総理と違い、自分より若い後継者は作らずに長期政権を狙うという奸智たけた政治家です。

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菅直人
2018年08月27日 08:47
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