LGBT・性的マイノリティーの人たちは生産性がないという考えを月刊誌で示した自民党の杉田水脈衆議院議員に対して、自民党が関係者への配慮を欠いた表現があったなどとして、杉田氏を指導したことについて、LGBTの当事者団体は「一定の評価はするが、どのような指導をしたか不明瞭で対応は不十分だ」という声明を出しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180802/K10011561181_1808022058_1808022103_01_03.jpg

自民党の杉田水脈衆議院議員は月刊誌で、LGBT・性的マイノリティーの人たちについて、「彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり『生産性』がない」などという考えを示し、自民党は1日付けで、党のホームページに「個人的な意見とは言え、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現があることも事実であり、本人には、今後、十分に注意するよう指導した」という見解を掲載しました。

自民党の対応について、全国の当事者団体などで作るLGBT法連合会は「一定の評価はするが、どの内容に対してどんな指導をしたのか不明瞭だ。杉田議員のコメントからも撤回も含めた対応を検討しているか明らかでなく、党の対応は不十分で厳正な対応を求めたい。多くの当事者が悲しみ、つらい状況に置かれることのないよう、差別をしてはならないという法整備をこれまで以上に強く求める」という声明を出しました。

NHKニュース
2018年8月2日 21時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180802/k10011561181000.html