新たなフィクサーが登場
 
先にも触れたが、新生党の旗揚げ資金として、
創価学会の池田大作名誉会長から
巨額な資金が出たという話がある。
 
金丸さんが溜め込んでいた金は、
検察に押収されてしまった。
 
池田大作名誉会長が年に集める金は、
五千億か六千億かは知らないが、
そうした巨額のものが動かなければ、
今回のような合従連衡はできなかったと思う。
 
少なくとも、公明党の石田幸四郎委員長や
市川雄一書記長の段階でまとまる話ではなかったことは、確かだ。
 
最終的には、池田・小沢会談があったと私は断定している。
 
公明党=創価学会と自民党との関係は古い。
 
私が初当選した昭和四十四年(1969年)に、
創価学会による言論出版妨害事件というのがあった。
 
(中略)
 
これ以後、宗教団体への課税問題、脱税問題、あるいは
池田会長の女性問題など、なにかことあるごとに、
公明党は田中派、竹下派と取り引きしてきた。
 
私は公明党対策のようなことをしていた時期があり、
そのときは、竹入委員長や矢野絢也書記長にも遠慮なくものがいえた。
 
私が言ってダメな場合は、二階堂進さんに頼めば、
たいていのことは話がついた。
 
その後、公明党とのパイプは金丸さんが握るようになり、
小沢くんがその代理で動いていた。
 
先に国会対策で金が動くと言ったが、公明党に対しては、
創価学会という巨大組織を背景としているだけに、
金はあまり有効ではなかった。
 
それよりも、やはり、言論弾圧やスキャンダル隠しのほか、
宗教団体に対する課税問題、査察問題などで便宜をはかる、
俗に言う「恩を売る」ことが中心だった。
 
(「日本をダメにした九人の政治家」浜田幸一・著 p.203〜 )
 
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