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「週刊ポスト」2006.02.03号
ヒューザー小嶋に喋られた 安倍晋三「安晋会」(後援会)の闇
 …(略)…
実は、小嶋 - 飯塚会談には《目撃者》がいた。
*「安晋会は表に出ない秘密組織」

その日、議員会館の安倍事務所には小嶋氏の前に”先客”がいた。飯塚氏はその客を残したまま小嶋氏を部屋に招きいれたという。
証人喚問の前に、民主党の偽装事件調査チームの議員は先客から小嶋氏の陳情の目撃証言を極秘に入手していた。次のような内容だ。

<飯塚秘書は「今から面白いやつが来るから、秘書のようなふりをしていたらいい」と同席させた。
やってきた小嶋氏は「国交省がこんな状況になっている。なんとかしてほしい。
おれはこれまでさんざん税金を払って、国のために貢献してきたのに、なんでこんな仕打ちをうけるのか」とまくしたてた。
飯塚氏はその場で国土交通省の幹部と思われる人物に電話していた>

その後、馬淵代議士が住民説明会の小嶋発言テープを入手したことで、安倍事務所に対する政界工作は裏付けられた。
改めてグランドステージ川崎大師での小嶋発言を再現すると、それがよくわかる。
小嶋氏は公的資金投入を国に働きかけているという説明に続けて語った。
「私どもは『安晋会』というのに入っておりまして、そこの後援会の会長から政策秘書の飯塚さんという方をご紹介していただきまして、
そこから直接ですね、(国交省の)次の事務次官になるという予定の方に電話をいれていただいてですね、(国交省幹部は)『その件でしたら国交省で大変な問題になっておりますから、必ず対応させますといっています』
という言い方の報告とかもいただいています」

飯塚秘書が小嶋氏の目の前で「次の次官」といわれる国交省最高幹部に電話し「必ず対応します」と確約させたという説明だ。目撃証言とピタリ一致する。

しかも、民主党は安倍関与疑惑の発端となった小嶋陳情の際の同席者の目撃証言を次なる安倍追及の”隠し玉”として温存している。

「安倍長官が事務所から国交省に一切働きかけはしていないと否定すればするほど同席者の証言との矛盾が出てくる」
と民主党議員は語る。
当の安倍氏は心配する側近議員たちに、
「大丈夫だよ」
と、声をかけているというが、裏では安倍事務所の関係者は真っ青になっていた。
小嶋氏から陳情を受けていたこともさることながら、安倍氏サイドがより重大視していたのは、小嶋氏が住民説明会で『安晋会』という安倍氏後援会のメンバーだと漏らしていたことだった。

安倍氏の政治資金に詳しい森派関係者が明かす。
「安晋会はこれまでほとんど表に出たことがない秘密後援会組織の一つで、
事務所では飯塚秘書が担当者としてまとめていたが、資金面など不透明な部分が多い。
小嶋がその会員を名乗ったことで存在を知られ、詮索されると困ったことになるはずだ」

通常、政治家は後援会を政治団体として届出し、会費を集めて例会やパーティを開く。
しかし、総務省や東京都、地元・山口県にも『安晋会』なる政治団体は届けられていない。…(略)…