さて、自民党左派といえば中国利権であり、原発利権である。

派手に公共事業をやり、暴力団やマスコミを手なづけ、無敵を誇っていたが、
ロッキード事件、リクルート事件などで、大物代議士が次々に摘発され、
宮沢内閣のときに、党の分裂を招いてからは、
うちわのネタでのののしり合いとなり、
景気の後退も相まって、勢力は弱体化していった。

決定的だったのは、小渕内閣以降に顕在化した財政問題で、
総理総裁となった小泉純一郎が、橋本派と激しく対立したことだった。

橋本派の有力者はその後、日歯連のヤミ献金事件で次々に失脚していった。

郵政解散では、既存のマスメディアがこぞって反小泉の論陣を張る中で、
インターネットの世界、とくにこの当時人気だった「2ちゃんねる」では、
小泉首相を応援する声、もとい、反野中の声が、かなりあったと記憶している。

「2ちゃんねる」は、小泉首相が退任してからは、
耐震偽装事件や、それに続くライブドア事件など、
数々の「祭り」の舞台となり、
それを契機に一般にも広く認知されていった。

その後、「Youtube」「ニコニコ動画」といった動画配信サービスが登場し、
「チャンネル桜」や「在特会」などの市民運動が活発になる。

小泉内閣の頃のネチズンは、おもに暴力団の利権にスポットを当てており、
いわゆる「人権団体」のみならず、「街宣右翼」との関係にも触れていて、
『街頭で、派手にやってる連中は、エセ右翼だ!』との批判を展開していた。

こうした批判に最も近いことをしていたのが、近年では「在特会」で、
その後、これに対抗する形で「レイシストしばき隊」といったカウンターデモを行う団体が登場する。

「ネット右翼」「ネトウヨ」という言葉が聞かれるようになったのもこの頃からで、
彼らは暴力団組員、元創価学会員などから構成され、
おもにネチズンを相手として、威圧行動を取っていた。

とこのように、この十数年、日本のインターネットでは様々な団体が登場してきたが、
その背後関係をたどっていくと、どういうわけか、決まって守旧派の影かちらつくのだ。

左・右に別れ、昼となく夜となく活動し、
あまりに一般人の感覚と乖離した発言を繰り返すこの人たちは、
どこから活動資金を得ているのか。

それは将来、日本国民が支払うことになる税金からではないだろうか。