わし:ちょっと毘沙門天、寝転んでたらあかんがな。そこでさくらんぼなんかつまんで。あーあ、行儀悪いのう。今、せっかく日本人の礼儀正しさについて語ったのに。台無しやわ。
みな:ちょっとオッサン。その、毘沙門天て、何者やねん。こんな昼間っから、遊び呆けておって。年寄りのお前はともかく。
わし:言うの忘れておったな。この男は、あちこち転居して、イスラエルやアメリカにも関係あんねん。フランスにも、一時いたな。
みな:なんや、帰国子女か。
わし:…まあ、何て言うか、その、な、
みな:妹と生き別れ言うとったな。
わし:そ、そうやねん。やっと会えたんや。かぐや(姫)とな。…
みな:なんか怪しいな。どうやって、食っとンネン。まさか、無職やないやろ。
わし:毘沙門天はさる方から援助を受けとってな、それで悠々自適や。…あちこち出向いては、仕事しとる。
みな:何の仕事や。
わし:それは、想像にお任せしますわ。
みな:…怪しすぎるわ。それで、目に仮面つけてるとか、白い衣とか?ふざけんな!
わし:仮面は、あくまでネット用や。あんたらかて、匿名で投稿して、仮面つけてるのと変わらんやろ。
みな:それは、そうやけど。…