わし:□の答えはケンペルや。○は、綱吉な。
   
   日本人は手先が器用、て、中国人の細密象牙彫刻の腕前には負けるけど、
   ある程度器用なのは、やはり箸を使うせいやないかな、とわしは思うんや。
   それも、中韓国人と異なり、日本人は米をつまむだけでなく、魚の身をよくせせるやろ。あれで、箸の使い方が非常に上手に繊細になると思う。
   力の入れ具合も、引っ張り具合も、はがし方も、細々した分別も、つまみ上げもそれから手首の返し方も、自由自在や。
   指先の神経は脳と直結してるそうやさかい、手先が細かいことに器用になればなるほど、脳も緻密に発達すると思う。
そやさかい、頭がようなりたかったら、がんばって諸国民の皆さんも箸を道具に何か柔らかくて細かくて、つまみにくいものを、食べる練習をするのもいいかもしれんな。
それでもアングロサクソンの徹底した合理主義の頭の良さには、負けるけど。

合理主義と言えば、古来日本人は台風や水害や地震等、よく災害に直面してきたので、いいかげんに見えて防災には神経質で合理的に対応するんや。
ちょっとでも手抜いたら、大風に物が吹き飛ばされたり、堤防が崩れたりするからな。…この間のラオスのダム決壊みたいに。
そやから、石橋たたいて壊す位の気概で丁寧に作るで。
又、山と川が多いということは、それだけ治水が上手になるということやな。経験豊富や。様々な川のパターンに慣れとる。結果、必然的にアジア人にしたら、科学性も多少兼ね備え、慎重にもの作りをし、
いつしか、その性質が丁寧な製品作りに結びついたのかな。…ま、要因はいろいろあるやろうけど。住んでる所の気候風土の影響は、ほんまに大きいな。
朝鮮の皆さんも、半島は過酷な自然環境らしいけど、うまく生かして国土を愛してやってな。