外遊をキャンセルした安倍首相の代理として、12〜14日の日程で渡仏した河野太郎外相。国内では豪雨被害で多くの被災者が苦しんでいるというのに、まるで“観光”を楽しんでいるかのようなツイートを投稿し、大炎上している。

■“ドヤ顔”で高級ベットにゴロリ

 河野氏は14日付のツイッターで、フランス外務省に設置された賓客をもてなす「王の寝室」を写真付きで紹介。河野氏のツイッターによると、イギリス国王だったジョージ6世の寝室として用意された部屋だそうだ。〈(賓客は)横になるのではなく、こんな風に寝たそうです〉と、上半身をクッションにもたせ掛けながら、ゴロリと横たわる写真を投稿している。カメラに向けられた表情は、腹立たしいほどの“ドヤ顔”である。

 他にも〈王の寝室には金のバスタブが〉〈女王の寝室と銀のバスタブもありました。フランス外務省、おそるべし〉と、金銀のバスタブの写真を添えながら、喜々として投稿しているのだから呆れるしかない。

 案の定、ツイッターには〈大雨も被災者も放ったらかしで、公費で物見遊山かいな〉〈フランス旅行楽しんでる写真にしか見えん〉〈あの酒盛りと次元は同じですよね〉と批判の声が殺到し、大炎上しているのだ。

 河野氏はつい最近、野党の要求で国会に出席したせいで、海外出張に数千万円のチャーター機を使わざるを得なかったと主張。「税金の無駄遣いだ」と野党にイチャモンをつけたばかり。昨年末には「外相専用機を買ってくれ」などと“おねだり”する始末だ。

「外交をさせろ!」と主張しておきながら、外遊先での“お遊び”をアピールしているのだから、どうしようもない。外務省に見解を求めたが、期限までに返答はなかった。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

「河野大臣のツイートは、国内が災害で大変な状況にあるにもかかわらず、海外に行ってはしゃいでいるようにしか見えません。国家を代表する外務相という立場でありながら、国際社会に恥をさらす行為です。各国も今回の被害に注目していますから、河野大臣のはしゃぎっぷりには違和感を覚えているのではないか。ロクな外交成果も出せていないのに『専用機を買って』などと要望する資格はありません」

 世界中に恥をさらすくらいなら、国会に張り付いてもらうしかあるまい。

日刊ゲンダイ
2018.07.18
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233540
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