9月20日の投開票を軸に調整が進む自民党総裁選。その権力闘争を通して見える「派閥」のいまを報告する。

 6月20日夜、銀座のステーキ店で開かれた宴に集まった顔ぶれは、さながら首相安倍晋三の自民党総裁3選に向けた出陣式を見るようだった。

 L字カウンターの中央に座った安倍。両脇に副総理兼財務相の麻生太郎、自民党幹事長の二階俊博が陣取る。その左右には麻生、二階両派の幹部が並んだ。

 安倍の出身派閥の細田派に、麻生、二階両派を加えた「主流3派」は安倍の総裁3選支持を鮮明にする。党内1、2、5位の3派だけで所属議員の半分近くを占める大勢力だ。

 麻生はその席で、いまだ態度を鮮明にしない他派閥を揺さぶるかのように宣言した。

 「派閥から総裁選の推薦人を出…

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朝日新聞
2018年7月4日07時16分
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