党首討論 「森友」「加計」などで応酬
2018年6月27日 18時08分

 今の国会で2回目となる党首討論が開かれ、立憲民主党の枝野代表がみずからの持ち時間の多くを使って森友学園や加計学園をめぐる問題を追及し、徹底した事実解明を求めました。
これに対し安倍総理大臣は「枝野代表の質問というより演説で、党首討論の歴史的使命は終わってしまったと思った」と述べ、枝野代表の姿勢を批判しました。

 冒頭、国家基本政策委員会の鉢呂委員長は、野党側から前回の党首討論のあと
「安倍総理大臣の答弁が長い」などという指摘が出たことを踏まえ、発言を簡潔にするよう呼びかけました。

 このあと立憲民主党の枝野代表は、参議院の選挙制度をめぐり自民党などが1票の格差を是正するため定数を6増やすなどとした
公職選挙法の改正案を参議院に提出したことについて「消費税率を引き上げる前に議員を増やすことに国民の理解を得られるか」とただしました。

 これに対し安倍総理大臣は「1票の格差の問題を次の選挙までに解決しなければならないという要請がある一方、
1県に1人の代表が必要だという声も地方から強い。これに答えを出さなければならないという責任感で出された案だと思う」と述べました。

 また枝野代表は、自民党の二階幹事長が「『子どもを産まないほうが幸せに送れるのではないか』と勝手なことを考える人がいる」などと
述べたことについて認識をただしたのに対し、安倍総理大臣は「それぞれが人生において選択すべきことで、
私たちがいちいち意見を言うべきではない。産みたいという思いを持っている人が産むことができるような社会をつくる」と述べました。

 続いて枝野代表は、みずからの持ち時間の多くを使って森友学園や加計学園をめぐる問題を追及し
「一連の問題は単なるスキャンダルの問題ではなく、行政の公平性などを損ね、放置すれば社会のモラルハザードを招く社会や国家の危機だ。
こうした問題について徹底的に事実を明らかにする必要がある」と指摘しました。

 これに対し安倍総理大臣は「枝野代表の質問というか演説で感じたが、先般、党首討論が終わったあと枝野代表は
『党首討論の歴史的な使命は終わった』と言った。まさに今のやり取りを聞いていて本当に歴史的使命が終わってしまったと思った次第だ」と述べ、枝野代表の姿勢を批判しました。

・以下全文はソースで: NHK 6月27日 18時08分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180627/k10011497841000.html