学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、公明党の井上義久幹事長は8日の記者会見で「当事者が説明責任を果たすことが国民の理解を得る意味で必要ではないか」と述べ、同学園の加計孝太郎理事長自らが公の場で説明する必要があるとの認識を示した。一連の問題で加計氏は一度も記者会見を開いていない。

愛媛県の文書には、安倍晋三首相と加計氏の面会が書かれていた。学園側は面会の事実を否定し、架空の話を愛媛県と同県今治市に伝えたと説明している。井上氏は「加計学園は教育機関であり、(加計氏は)その責任者だ。獣医学部もスタートし、学生もいる」とも指摘。教育機関として説明責任を果たすべきだとの考えを示した。

 また、この問題をめぐり自民党の小泉進次郎・筆頭副幹事長が特別委員会設置の必要性を訴えたことについては、「筆頭副幹事長ですから、自民党としてしっかり結論を出して欲しい」と要望した。

朝日新聞
2018年6月8日11時59分
https://www.asahi.com/articles/ASL683JL3L68UTFK00F.html