加計学園の獣医学部新設をめぐって、学園側は参議院予算委員会に対し、愛媛県の内部文書に記載のある3年前の2月に安倍総理大臣と加計理事長が会食した事実はなく、愛媛県などに誤った情報を与えたことを深くおわびするなどとした文書を提出しました。

加計学園の獣医学部新設をめぐり、学園側は、愛媛県が国会に提出した内部文書に記載のある平成27年2月25日の安倍総理大臣と加計理事長の面会を否定しています。

これを受けて、参議院予算委員会は先月末、加計学園に対し、指摘された日に、面会だけでなく、会食もなかったのかどうかや、面会がなかったことを示す資料があれば提出するよう要請していました。

これに対し、学園側から7日付けで文書による回答が届き、この中では、「平成27年2月25日に加計理事長と安倍総理大臣が会食した事実はない」と否定したうえで、「3年前の事案であり、すでに関係書類を破棄している可能性もあるが、現在、提出できる資料がないか確認中だ」としています。

そして、「実際にはなかった安倍総理大臣との面会や会食を引き合いに出し、愛媛県と今治市に誤った情報を与えてしまったことを深くおわび申し上げる」としています。

文書の提出を受けて、参議院予算委員会は8日、理事懇談会で対応を協議することにしています。


NHKニュース
2018年6月7日 17時41分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180607/k10011468121000.html