麻生太郎副総理兼財務相が5日午前に行った閣議後の記者会見で、質問を1問で打ち切ったとして、記者団からTBSと財務省職員に大ブーイングが起きた。

 きっかけは、会見で代表としてマイクを握っていたTBS記者の発言だった。麻生氏が最初の質問に答えた後、TBS記者が「大臣、国会がありますので」と会見終了を宣言した。

 麻生氏は会見場所の首相官邸から立ち去ったが、残された記者は呆然(ぼうぜん)。複数の記者がTBS記者に「なんでTBSがそんなことを言うのか」「なぜそんなに仕切るのか」と詰め寄った。

 財務省が決裁文書改竄(かいざん)に関する4日の麻生氏の会見を約15分で打ち切っていたこともあり、記者団からは財務省の広報担当者に「会見する意味がない」「昨日は15分だった。説明責任を果たしていない」などといった声も上がった。

 財務省側は4日夜の時点で一部の記者に麻生氏の会見について、国会出席のため時間が短くなることを伝えていた。また、5日は閣議など直前の日程が長引き、会見開始が予定より遅れたため、1問1答程度の時間しか残されていなかったという事情もあったとみられる。

 一方で、財務省の矢野康治官房長や太田充理財局長ら幹部は4日、約4時間半にわたる記者会見を行った。

産経新聞
6/5(火) 11:39配信
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