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自衛官から「国民の敵」と暴言を吐かれたとして騒ぎになった小西洋之参議院議員が6月5日未明、Twitterで安倍政権を「民主主義の敵」と表現しています。小西議員は過去に安倍首相を指して「国民の敵」と自ら発言していました。

小西議員は6月5日、公文書書き換え問題に対する政府の対応についてこのように批判すると共に安倍政権を「民主主義の敵」と表現しています。

小西「安倍政権は、公文書の改ざん廃棄を「国政調査権の妨害ではない」とし、幹部自衛官の暴言やイラク日報隠ぺいを「国会のシビリアンコントロールの妨害ではない」としている。いずれも、問題の根幹を無視し、事件を矮小化し、自らの責任回避を行うもの。安倍政権は「民主主義の敵」と言わざるを得ない。」

自衛官による「国民の敵」発言が尾を引いている小西議員は6月1日の参議院本会議でも「国民の敵はどっちだ」とヤジを飛ばされたばかりですが(関連記事)、「国民の敵」という言葉は小西議員自ら、安倍首相や自民党に対して過去にTwitter上で用いていたことが判明しています。

2015年5月2日「憲法13条「個人の尊厳の尊重」は、憲法が何のために存在するかの、憲法の究極目的そのもの。同条「幸福追求権」は個人の尊厳を実現・確保するための包括的人権。これを全く知らず理解せず、13条を破壊する自民草案を「21世紀に相応しい草案!」と主張する安倍総理は、恐るべき国民の敵なのです。」

2015年9月9日「自民党総裁選は、野田議員の立候補断念で安倍総理が再任決定。中高校生でも分かる明々白々な違憲立法を強行する総理・総裁が続投。自民党はどこへ行くのだろう。安保法制の後はおぞましい自民党憲法草案の世界に突き進むしかないのだろう。もはや自民党は国民の敵となってしまったと言わざるを得ない。」

2017年7月1日「(街頭演説での「こんな人達に負けない」発言について)異次元の暴言。政治家として政敵に対し負ける訳にはいかないと発言することはあっても、その支持者の国民を敵視することは絶対にあり得ない。国民を敵視する総理こそ恐るべき国民の敵である。」

一方、「民主主義の敵」という表現も過去に見られていました。

2016年2月21日「ナチスドイツの手法も真っ青の憲法クーデターをしでかしている安倍総理は誰に似てきているのだろうか。あるいは、既に、歴史上に特筆される民主主義の敵になっているのではないか。」

2018年4月3日「私の予算委員会質疑(2/28)により、財務省内の共用フォルダやPCハードディスクで「昭恵」、「森友」といったキーワード検索をして関連文書の調査を行い、国会報告することになっている。数時間もあれば完全にできる作業だが、財務省は未だに行っていない。安倍内閣は民主主義の敵。打倒あるのみだ。」

小西議員が自衛官から暴言を吐かれたのは4月16日の夜でしたが、その翌日、小西議員は安倍首相を「民主主義と国民の敵」と批判し、安倍首相を「国民の敵」とすることについて容認する姿勢を窺わせていました。

2018年4月17日「全国の自衛隊員は安倍総理の違憲の戦争で戦地に送られる前に、以下の憲法違反の証明をご覧頂きたい。この違憲は民進党の党見解であり、朝日新聞の社説報道です。どなたでもあっという間に理解できます。「民主主義と国民の敵」は安倍総理なのです。」

こうした姿勢を見せていた小西議員が今回、「国民の敵」あるいは「民主主義と国民の敵」という表現を用いず「民主主義の敵」とした点に注目が集まりそうです。