働き方改革関連法案をめぐる労働時間の調査データに「異常値」が見つかって全体の約2割が削除された問題で、厚生労働省は25日、精査して再集計した後のデータにも新たなミスが見つかったことを明らかにした。誤って6事業所分を二重集計していたという。

この日の衆院厚生労働委員会の理事会で報告した。加藤勝信厚労相は厚労委の審議で、二重集計が起きた理由について「原データの中にコピーをとったものが混入していた」と説明した上で、「改めておわび申し上げたい」と謝罪した。野党は精査のやり直しを求めたが、「精査したプロセスの問題というよりは、それ以前の問題だった」として「改めて精査することは考えていない」と拒んだ。

 この調査をめぐっては、1日の残業時間が24時間超といった「異常値」が相次いで見つかり、厚労省は精査した上で全体の約2割のデータを削除した。野党は残りの約8割にも誤りがあるのではないかと指摘し、厚労省が調べていた。

朝日新聞
2018年5月25日13時18分
https://www.asahi.com/articles/ASL5T44RYL5TULFA013.html