● 宮本たけしfb ● だんじり


先日の質疑で柳瀬唯夫元首相秘書官は深刻な矛盾に陥った。
そもそも「国家戦略特区による獣医学部の新設」に応募し、特区認定をかちとったのは加計学園ではない。愛媛県今治市だ。
  
2015年6月「国家戦略特区」に「国際水準の獣医学教育特区」を提案したのも今治市と愛媛県なら、
2017年1月に、獣医学部の認可申請を受け付ける特例措置の告示を受けたのも今治市。

今治市は昨年1月、その特例措置の告示を受けた後、わずか8日間の期間で大学を公募。
期日中に申請したのは、加計学園のみだった。

昨年1月に初めて表舞台に出てくるはずの加計学園が、なぜその2年前、2015年4月に今治市や愛媛県を差し置いて
柳瀬氏とアポを取り、今治市の特区の話をしているのか…? 柳瀬氏が力説すればするほど馬脚が露わになる。

「昨年1月に行われた今治市の公募プロセスなどというものはイカサマでした」と力説しているに等しい。
だから柳瀬氏の防衛線は、「加計学園という大学に獣医学部新設についての規制緩和の進捗状況を聞かれたから答えただけ」というものであり、
そこに自治体が同席していたらまずいのである。

なぜか? 安倍首相は国家戦略特区諮問会議議長として、前々から今治市と愛媛県が獣医学部をつくりたがっていることは知っていたが、
それが加計学園であることは知らなかった。それが加計学園であることを知ったのは、
公募の結果加計学園に決まった「昨年1月20日に初めて知った」ことにしなければならないからだ。

加戸前愛媛県知事は「今治にとっては、もう12年も前から『加計ありき』だった」と力説する。
八田達夫氏は「なぜワーキングチームのヒアリングに加計学園も同席したのか」と聞かれたら、
「『構造改革特区』の時代から、今治と加計はセットで応募していたからだ」と胸を張る。

なるほど柳瀬氏がどんなに「記憶にない」と逃げても、愛媛県から名刺が出てきたように、
2015年4月2日には官邸で、加計学園と愛媛県、今治市は一緒に面談していた。

この話は、全部一度に成り立ちようがないのだ。 …さあ、嘘をついてるの、だぁーれだ?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000029-jij-pol