>>1 「文科省の大学設置審議会でしっかり審査して『可』とする答申が出ており、それに基づいて認可した」。
(略)
林芳正文科相はこう言って「問題ナシ」を強調していたが、

申請書類を読めば読むほどホントに開学して大丈夫なのか? とクビをひねりたくなるのだ。
(略)
 とりわけ深刻なのが、計画通り「教員」を確保できるかだ。

獣医学部を持つ全国16大学の代表者でつくる
「全国大学獣医学関係代表者協議会」会長の稲葉睦北海道大教授はJNNの取材で、

学生80人に対して100人弱の教員がいる北海道大と、

学生140人に対して約半分の75人の教員(予定)しかいない加計学園を比較し、

〈75人で本当に(講義、実習を)やろうとしたら

寝ていられないと思いますよ。先生がた〉と懸念を示していた。

 そうしたら、ここにきて教員に就任予定だった
帯広畜産大の教授が就任辞退の意向を示していると北海道新聞で報じられた。

 加計学園は就業規則の定年を延長するなど必死に教員の頭数をかき集めた様子がうかがえるから、

就任辞退が相次いだら大変だ。生徒だって履修どころじゃない。

 注目は、この教授が北海道新聞の取材に

「(就任意向の)最終確認は受けていない」と答えていることだ。

文科省はHPで、大学・学部を新設する場合の「設置認可申請又は届出について」の質問例を公表。

そこには「教員組織」について、こう記されているのだ。

〈Q 大学等の設置認可申請や学部等の設置届出をする際、就任が未定となっている教員がいることや、担当教員が未定となっている授業科目があることは問題ないでしょうか〉

〈A 申請又は届出の時点で教員組織等の計画が全て確定していることが《”必要”》です。

そのため、就任が未定となっている教員(兼担・兼任教員を含む。)がいたり、

担当教員が未定となっている授業科目がある状態で《申請又は届出をすることはできません。》

また、完成年度までの間に定年等の理由で退職する教員がいる場合は、
その後任となる教員や担当科目についても

《申請又は届出の時点で確定していることが》《必要》です〉

 つまり、帯広畜産大の教授の説明通りであれば、

加計学園は確定しない教員の名前を申請書類に記入していたことになる。

本来は認可どころか、申請すらできないのだ。

いざ学生が入学したら先生は名前ばかりの「幽霊教員」だった――なんて最悪の事態も想定されるのだ。
(略)
http://v.gendai.net/articles/view/news/217845