◆輸入拡大と日本企業参入に努める

NHK 北海道 NEWS WEB
05月11日 18時28分

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180511/3780432.html

北海道を訪れている中国の李克強首相と安倍総理大臣は、札幌市で開かれた日中両国の地方の代表者による会合に出席しました。
この中で李首相は、日本の農産品の中国への輸入を拡大するとともに、日本企業が参入できる環境づくりに努める考えを示しました。

日中両国の地方自治体の代表者による全国知事会の会合が札幌市のホテルで開かれ、北海道を訪れている中国の李克強首相と安倍総理大臣が出席しました。
この中で李首相は、「日中が協力することで日本は市場拡大、中国は技術力向上という相互にメリットがある。中国は日本の農産品の輸入を拡大したいし、なるべく日本企業が参入できる環境づくりに努力する」と述べました。

また安倍総理大臣は、「日中両国がお互いの経験を参考にしながら地方の経済振興、観光振興、強靭な社会づくりのため、ともに知恵を出し合い、有効な対策を講じ、両国の戦略的互恵関係を目に見える形で実行に移すことが大切だ。両国の協力の可能性は大きく広がっている」と述べました。

このあと会合では、両国の自治体の代表者から地域の現状や先進的な取り組みについて報告があり、10年前に大地震があった四川省から防災や観光、それに経済の現状について、山形県から重粒子線を使ったがん治療の医療技術などについて発表されました。
出席した北海道の高橋知事は、「相互の地域間交流がさらに深まり日中関係が今後ますます発展していくことを期待する」と述べ、出席者は地域間のさまざまな分野での交流を促進していくことを確認しました。