http://www.buzznews.jp/?p=2116524

http://www.buzznews.jp/wp-content/uploads/2018/05/x180507-004.jpg.pagespeed.ic.hqSRsM9Xe_.jpg

5月3日の憲法記念日に、立憲民主党の蓮舫議員が安倍首相による1年前の国会答弁を持ち出して批判していますが、あまり共感は得られていないようです。

蓮舫議員は憲法記念日だった5月3日の朝、Twitterでこのように語っていました。

蓮舫「おはようございます。憲法記念日。1年前、2020年までの憲法改正施行と9条へ自衛隊の加憲を表明した安倍総理は、国会ではその考えを一切語らずに、自らが改憲に関して取材を受けた「新聞を読めばいい」との答弁でした。日本の自由と民主主義、平和と繁栄の土台となっている憲法を変えると主張するのに」

ちょうど1年前、読売新聞に掲載された憲法改正についての考え方を読んで、と国会で答弁した安倍首相の発言を取り上げ、「国会ではその考えを一切語らずに」「『新聞を読めばいい』との答弁でした」とあたかも安倍首相が国会や国民を軽視していると言わんばかりに批判していますが、蓮舫議員のこの指摘を支持するという声は多くありません。

「Twitterじゃなく国会で言えば?」「文句があるなら国会でどうぞ」「サボってる議員が何を言ってもねえ」と、長期に渡り審議を拒否している野党への厳しい視線に基づく苦言が相次いでいる形ですが、安倍首相が「新聞を読んで」と呼びかけたのは国会や国民への説明を怠ったからではありません。

安倍首相は2017年5月9日の参議院予算委員会で、まさに蓮舫議員その人の質疑において、この件についてこう答弁していました(関連記事)。

安倍「私は今この場にはですね、行政府の長である内閣総理大臣としてこの場に立って答弁しているわけでございます。まさに政府の方針等について内閣総理大臣として答弁をする義務を負っているわけでありまして、自民党総裁としてですね、一政党の考えを披歴すべきではないと、基本的には、と考えているわけでありまして、これは国会軽視ではなくですね(以下略)」

首相としての立場で臨んでいる国会において、自民党総裁としての立場から憲法改正について語るのは適切ではないとの考えからだったわけですが、こうした点に触れず「一切語らず」「新聞を読めばいい」という部分のみを切り抜いて批判に用いる蓮舫議員の姿勢がどのように評価されるのか、注目を集めそうです。

尚、当時民進党代表という立場で安倍首相を追及していた蓮舫議員は、「総理総裁を使い分けるというのはあまりにも二枚舌」と指摘しましたが、安倍首相から「こういう外形的なところではなくてですね」「議論するのであれば皆さんの案を憲法審査会に出して頂いて」と苦言を呈された上に、別の場面ではこのように「お説教」までされていました。

安倍「しかし蓮舫代表ね、政治家にとって大切なことは立派なことを言うだけではないんですよ。立派なことを言うだけのことではなくて、結果を出していかなければならない」