まずは、「平気で職務を放棄する、無責任な国会議員」を製造した有権者である。

 立憲民主党や希望の党など野党6党は、セクハラ疑惑で辞任した財務事務次官の問題で、
「麻生太郎副総理兼財務相が辞任するまでは審議を拒否する」という姿勢を貫いている。
また、麻生氏の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への出席や、小野寺五典防衛相の訪米も認めない姿勢だった。

 自ら国会に提出した「生活保護関係法案」の審議まで欠席したことには驚いた。

 同法案の参考人として、24日の衆院厚生労働委員会に出席した大阪市の吉村洋文市長は「なぜ、維新以外の野党の国会議員がいないのか?」
「不祥事追及は大切だが重要な法案審議は別の話で出席拒否は職務放棄」などと批判した。

 人間は誰でも間違いを犯す。だから、野党6党に一票を投じた有権者が「無責任な人物や政党に投票したのは間違いだった」と後悔し、
過ちは繰り返さないと反省しているなら、構わない。

しかし、犯した過ちに正面から向き合わず、審議拒否を続ける野党6党を現在も盲目的に支持しているようなら、「はた迷惑な親バカ」である。

 続いて追及したいのは、政治問題への関心が低い国民を大量生産し続ける日本の教育機関と、メディア関係者、
野党6党への組織票を取り仕切る労働組合や各種団体などの「製造責任」だ。

 ネット時代が到来したおかげで、日本の戦後教育や報道が、いかに偏向しているのかを理解する日本人が増えた。
今や下手な情報統制は墓穴を深めるだけである。

 日本維新の会の浦野靖人衆院議員は、野党6党の審議拒否をめぐって
、ツイッターで《麻生大臣が辞任するまで国会をサボるのは当然》と《法案審議は国会議員の責務》という二択のアンケートを取った。
結果、前者が8%、後者は92%だったようだ。

 最近の野党6党の行動は、すべてが裏目に出ている。支持率上昇を狙った選挙パフォーマンスではなく、
憲法9条改正を阻止するため、次回の落選は覚悟のうえで国会空転を狙った「自爆テロ」にも見えてきた。

 一日も早くトドメを刺してあげれば、現時点で「製造責任」を負う人々も喜ぶのではないか。

http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180428/soc1804280005-n2.html
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180428/soc1804280005-n1.html