「女人禁制」の是非、議論を−。兵庫県宝塚市で今月6日にあった大相撲の春巡業「宝塚場所」で、土俵上でのあいさつを日本相撲協会に断られた中川智子市長(70)が10日、民放テレビの情報番組に生出演し、今後、東京の文部科学省と同協会を訪れ、土俵で男性首長と女性首長を平等に扱うよう直接申し入れる意向を明らかにした。

 中川市長はテレビ番組で、首長などの立場にかかわらず、土俵で男女が不平等に扱われるべきではないとも説明。同協会と文科省を直接訪問し、見直しの議論を求める要望書を手渡したいとする考えを示した。

 大相撲土俵での首長のあいさつを巡っては、宝塚場所に続く8日の静岡市での巡業で、田辺信宏・静岡市長が「全国の市長が土俵の上であいさつできるよう、21世紀中に検討いただきたい」と述べるなどの意見表明が続いている。

 宝塚市の中川市長は6日の宝塚場所を前に、土俵上でのあいさつを要請したが、日本相撲協会側から「伝統に配慮してほしい」と断られ、同日の巡業では土俵下であいさつ。「女性であるという理由で、市長でありながら土俵上であいさつができない。悔しい。つらい」と話した。

 その上で「女性の知事、市長は増えている。女性の総理大臣も現れるかもしれない。伝統を守りながら、変革する勇気も大事では」と会場で呼び掛けて、報道で大きく取り上げられた。

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