旧優生保護法(1948〜96年)が禁じた「不妊のためのレントゲン(X線)照射」について、旧厚生省が49年、学術研究が目的ならば「さしつかえない」と容認していたことが判明した。現在の医学的知見では、卵巣や精巣に一定のレントゲン照射をすると生殖機能が失われ、周辺の臓器にも障害が出る恐れが分かっている。同法で不妊手術を強制されていた障害者らが、危険な研究対象にもなっていた疑いがあり、専門家は実態の解明が必要だと指摘する。

毎日新聞2018年4月1日 07時00分
https://mainichi.jp/articles/20180401/k00/00m/040/137000c
『旧優生保護法 不妊目的で放射線 厚生省「研究」容認』