河北新報 2018年03月31日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201803/2018033101001542.html

 旧民主党政権下で法相を務めた平岡秀夫氏が、在任中に設置を検討していた死刑制度存廃に関する
有識者会合を巡り、国会などでの問い合わせに備えた法務省内の想定問答を近く公表することが31日、
分かった。平岡氏が「死刑廃止ではなく、議論の契機となるのが目的」と設置の意義を強調したのに対し、
事務方は「死刑執行命令を先延ばしにするための方便では」などと、消極的な姿勢をうかがわせる
質問を多く作成していた。

 死刑制度を巡る法務省内の議論の一端が公になるのは珍しい。オウム真理教の一連の刑事裁判が終結し、
確定死刑囚13人の執行時期が焦点となる中、注目されそうだ。