今月2日に朝日新聞朝刊1面を飾った学校法人「森友学園」への国有地売却問題を巡るスクープが、盤石と見られていた安倍晋三政権を直撃。財務省の官僚による公文書偽造という前代未聞の犯罪行為が、政官を揺るがす事態となっている。
 9日には、近畿財務局の男性職員が自殺していたことが判明。同日、森友問題発覚時に理財局長を務めていた佐川宣寿国税庁長官が辞任し、来週にも与党が拒み続けてきた佐川氏の証人喚問が実現する見通しだ。
 「森友」に「加計」と、学校法人に絡む疑惑で追い込まれた安倍政権。ここにきて、永田町と霞が関を舞台に起きた“事件”を主導した人物として、ある官邸スタッフの名前が取り沙汰されている。(写真は首相官邸)

◆官邸の影の支配者
 財務省の文書偽造は14件、約300カ所。書き換え、部分削除、1枚丸ごと削除などなんでもありの状態だった。今後はどのような経緯で“改ざん”が行われたのか、実態解明が焦点となる。国会は19日から森友問題の集中審議が行われており、安倍首相や麻生太郎財務相が野党から厳しい追及を受けている。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は、安倍昭恵氏の喚問について「まず佐川氏に真実を述べていただき、次に昭恵さんも出ざるを得ない、というのを示したい」と語っていたが、この問題の実態解明を進めるためには、“第3の男”をターゲットにせざるを得ないと民進党関係者は語る。
「森友問題は安倍首相にとって政務案件です。首相の国会答弁作成の際、今井尚哉政務秘書官が要になっているのは間違いありません。打ち合わせには、財務省理財局と国交省航空局も加わっているはずで、そこから事実をあぶり出していく必要性があります。キーマンは第3の男、今井氏なんです」

 キャリア官僚出身の別の野党関係者は、こう断言する。
「財務省に犯罪行為を命じられるのは、今井しかいない。官邸内での今井の力は絶大。加計学園の問題も、裏で文科省に圧力をかけていたのは今井だったと見ている。菅さん(義偉官房長官)が持っているのを“表の力”とするなら、今井の力は“裏の力”。今井は、最強の汚れ役と言ってもよい。だから安倍首相は、今井に頭が上がらない」

 では、今井尚哉(いまい たかや)とは何者か――。

(以降ソースにて)

2018年3月20日 09:20
http://hunter-investigate.jp/news/2018/03/-1430019.html