松本死刑囚以外は死刑執行しないよう要望 脱カルト団体
3月19日 19時27分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180319/k10011371431000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

カルト問題の対策に当たっている団体が、オウム真理教の元幹部らから教団の実態などについて話を聞く必要があるとして、麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚以外は死刑を執行しないよう法務省に要望しました。
オウム真理教による一連の事件では松本死刑囚など13人の死刑が確定し、ことし1月にすべての裁判が終結したことから、刑の執行の時期が焦点となっています。

これを受けて、心理学者や弁護士などでつくる「日本脱カルト協会」は東京 霞が関で会見を開き、今月15日に法務省に要望書を送ったことを明らかにしました。

要望書では、「オウム真理教の後継団体が活発に活動を続ける中、事件や活動の実態を伝えることが不可欠だ」として、元幹部らから話を聞くため松本死刑囚以外の12人については刑を執行せず、無期懲役に減らすべきだと訴えています。

協会のメンバーで、オウム真理教の信者から襲撃を受けたことがある滝本太郎弁護士は「12人については刑を執行しても後継団体が『殉教者ができた』と喜ぶだけだ。語る機会を与えることがオウムを潰すことにつながる」と話しました。

また、協会のメンバーで、教団から家族を取り戻す活動を続けている「オウム真理教家族の会」の会長の永岡弘行さんは「12人には二度とこういった事件が起きないように協力してほしい」と話していました。