2018年03月11日日曜日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1090/20180311_04.html

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物を巡り、仙南2市7町でつくる仙南地域広域行政事務組合は試験焼却を20日に始めることを決めた。
 最初に燃やすのは1キログラム当たり100ベクレル以下の白石市のほだ木。15日に市内のシイタケ栽培農家が管理するほだ木を砕いてチップ化し、トラックに積み込む。19日夕方には焼却施設の仙南クリーンセンター(角田市)に1トンを搬入する。
 試験焼却する汚染廃棄物は1日1トンずつで、一般ごみ各199トンを混ぜて燃やす。汚染廃棄物計30トンの試験焼却を予定しており、周りの空間放射線量の変化などを分析する期間を含め8カ月以上かかる見通し。
 組合は2月14日の理事会で試験焼却を3月下旬に始めることを決定。他に試験焼却を予定する大崎、石巻、黒川の各広域行政事務組合の焼却開始は4月以降となる見込み。