東京新聞 2018年3月7日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201803/CK2018030702000160.html


 日立市で二月十四日に開かれた説明会では、原電側に不適切な発言があった。

 事故時に甲状腺被ばくを防ぐために服用することになっている安定ヨウ素剤に関する質問をした参加者に対し、
原電は「日ごろから海藻を多く食べている人は、服用しなくても大丈夫」という趣旨の説明をした。

 しかし、県薬務課の担当者は「海藻を摂取しているからといって、服用が不要ということにはならない」と話す。
ワカメやコンブにはヨウ素が含まれるものの、含有量にばらつきがあり、原子力規制委員会も
「ヨウ素剤の代替にはならない」と案内しているためだ。

 また、原電側の発言について、海に面した日立市民の食生活をやゆしていると受け止めた参加者もいた。
二十六日に開かれた二度目の説明会では、参加者から「不愉快だ」と反発の声が上がり、原電側は
「適切な表現ではなかった」と謝罪した。