2018年2月28日19時28分 朝日新聞
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28日夜、与党が野党の反発を押し切り、新年度予算案を衆院通過させる構えです。一方、働き方改革関連法案では労働時間の不適切なデータ問題をめぐり、安倍晋三首相が「実態把握をしない限り、政府全体として前に進めない」と答弁し、国会提出時期を3月中旬以降にする意向を表明。政権与党と野党の攻防をタイムラインで追います

■自民が討論で野党批判「審議を政局化させ、予算成立をいたずらに遅らせる目的」(19:02)
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■立憲・阿部氏「野中先生の言葉、思い起こして」 安倍政権の姿勢問う(18:50)
 衆院本会議では午後7時前の時点で、阿部知子氏(立憲民主)の演説が続く。6時過ぎから始まり、まもなく1時間。阿部氏はまず、1月に死去した野中広務元官房長官の弱者に配慮する政治を引き合いに、安倍政権の姿勢を問う。「胸に手を当てて、野中先生の言葉を思い起こして頂きたい」

 焦点の裁量労働制については、「『実態把握』は野党の求める再調査、労働政策審議会への差し戻し、法案の出し戻しでなくては意味がない。恣意(しい)的な項目だけ並べるなら、今の捏造(ねつぞう)データと変わらない」と指摘した。

 阿部氏の演説は、河村建夫衆院予算委員長(自民)に対する解任決議案の理由を説明するもの。

■衆院本会議スタート、野党提出の河村予算委員長・解任決議案を審議(18:02)
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■国会議員も「もぐもぐタイム」 いちご・ピザ・天むす…本会議前に(17:50)
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■立憲・辻元氏「人の人生かかってる。総理に決断を」 労働実態の再調査を要求(16:40)
 自民党の森山裕国会対策委員長と、立憲民主党の辻元清美国対委員長が国会内で会談した。辻元氏は、裁量労働制を巡る不適切データ問題で、労働実態の再調査を改めて要求した。再調査に応じない場合、今後の衆院での審議には応じない考えも伝えた。

 会談後、辻元氏は記者団に「あいまいな言葉では承服しかねる」と表明。安倍晋三首相が28日午前に表明した「実態把握」の内容を明らかにするよう注文を付けた。「人の人生かかってる。むちゃくちゃな誤りがいっぱい見つかっているデータ、ファクトに基づいて(法案審議を)やるのはやっぱりダメ。総理に決断をいただきたい」(山岸一生)


■党首討論のつもりで…(14:00)
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■首相「実態把握しない限り、政府全体として、前に進めない」働き方法案の提出遅らせる意向
 裁量労働制についての不適切データ問題を巡っては、28日午前の衆院予算委員会で大きな動きがあった。安倍晋三首相が「きっちり実態把握しない限り、政府全体として、前に進めないという気持ちだ」と答弁。「働き方改革」関連法案の提出時期を、予定していた3月中旬以降にする意向を表明した。

 立憲民主党・逢坂誠二氏が「法案から、裁量型労働の対象拡大は削除すべきだ」と迫ったのに答えた。首相は「厚生労働省のデータに指摘を受け、精査せざるを得ない事態となったことは重く受けとめる。国民に疑念を抱かせたことは、誠に遺憾だ」と改めて陳謝した。