希望の党結党に先立ち、小池百合子東京都知事の後ろ盾を得て若狭勝元衆院議員が立ち上げた政治塾「輝照塾」が十七日、最終講義を行った。若狭氏は終了後に「閉塾」を宣言。塾生から国会議員を輩出することなく、開講からわずか五カ月での幕引きに、参加者からは「大失敗だった」との恨み節も漏れた。

 輝照塾の船出は昨年九月十六日。講師の小池氏が約二百人の塾生に国政進出への期待を表明し、若狭氏も政治改革の必要性を訴えるなど熱気に包まれた。だが、その後の衆院選で希望は公示前の五十七議席を下回る五十議席にとどまり、擁立した約三十人の塾生全員に加え、若狭氏も落選した。

 衆院選後も希望の長島昭久政調会長らを招き「ほそぼそと講義を続けてきた」(関係者)ものの、憲法改正をテーマに細野豪志元環境相と意見交換した十七日の講義に出席した塾生は約八十人。若狭氏は「希望の方向性が見えない。塾の活動を終える」と記者団に述べた。