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2月15日の衆議院予算委員会で円高が進んでいることについて麻生財務相にコメントを求めた立憲民主党の海江田万里議員が、窘められた上に「しばらく休んでられたと思いますが今でもルール変わっておりません」と皮肉のように呈される場面がありました。

麻生太郎財務相が呆れ、皮肉交じりの答弁

海江田議員は最近の円高について、菅官房長官はコメントをしたが麻生財務相はまだ一言も発していないと指摘、「どういう感想をお持ちでしょうか」と質問。

すると麻生財務相は発言が大きな影響力を持つことから「財務大臣が為替について発言したことがこれまであったでしょうか」とコメントしないことへの理解を求めましたが、海江田議員に対して「この業界に随分お長いんだと思いますが」また海江田議員が落選していたことを皮肉るかのように「しばらく休んでられたと思いますが、今でもそのルール変わっておりません」などとつけ加えたため、海江田議員は色をなして反論に転じます。

「大臣それは少し言葉が過ぎますよ?」と不快感を露わにした海江田議員は、米国の財務長官が「弱いドルは貿易面でアメリカの利益になる」と発言したではないか、また麻生財務相自身もこれまで急激な為替が一本の方向に揺れるのは許されないなどと発言したことがあるではないか、と述べ「そういうこと言ってるじゃないですか!」「全く発言しないんですか一言も無いんですかそんなことないじゃないですか!」と強気に迫り再度コメントを要求。

しかし麻生財務相は余裕の表情のまま「あのぅ、G20っていうのが最近ございましてねぇ?G7っていうのも、昔からあります」と諭すように話し始めると「財務大臣間の発言はG20やG7のラインに沿って発言するというルールになっております」と再度説明、その後海江田議員の主張を切り崩しにかかります。

米国の財務長官の発言については「すぐその後訂正しておりますでしょ?ご存知のように」、また自身のこれまでの発言については「急激に何か起きた時には口先介入をすることもあるが、今はそういう状態ではない」として海江田議員が麻生財務相にコメントすべきだとした根拠を否定してしまったのです。

結局海江田議員は「財務長官の発言に対してはいろんな声が上がってるんですよ」と最後まで不満そうでしたが、ペンス副大統領来日時に交わした経済対話について質問を移し、このやり取りを終えていました。

2017年の衆院選で返り咲いた海江田議員は、2月に行われた名護市長選における敗因についてフェイクニュースが若い有権者に影響を与えたなどとSNSで語り、疑問の声が聞かれたばかりでした(関連記事)。

(略)