東京新聞 2018年2月15日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201802/CK2018021502000146.html

 立憲民主党の枝野幸男代表が十四日、昨年十月の結党後初めて衆院予算委員会で質問に立ち、
安倍晋三首相との「直接対決」に臨んだ。二時間近くにわたって改憲や待機児童問題、
労働法制など幅広いテーマを取り上げ、政権の姿勢を追及した。

 予算委で一人が二時間近く質問するのは珍しい。昨年、一回も国会で党首討論が
開かれなかったことも踏まえた異例の対応だ。

 「間違った事実に基づき、政府は説明してきた。議論の時間を空費させた責任を取るべきだ」

枝野氏は冒頭、自身に先立つ自民党議員の質問に対し、裁量労働制に関する過去の国会答弁を
撤回した首相を厳しく非難。誤ったデータを前提に政策立案が行われた可能性を指摘した。

 改憲を巡っては、戦争放棄や戦力不保持を定める九条一、二項を維持した上で
自衛隊の存在を明記しても、自衛隊が日本を守るために武力行使できる要件は
変わらないという首相の主張を疑問視した。首相は「一、二項の制約は当然受ける。
今までの政府見解が変わるわけではない」と反論した。

 枝野氏は横畠裕介内閣法制局長官から「どのような条文を規定するかによるので
一概に言えない」という答弁を引き出した上で、「条文の書き方を見ないと分からないのに、
首相は『変わらない』と予断を与えている」と畳み掛けた。


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