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「電通は日本のメディアを支配しているのか?」 その3
■参考:Le publicitaire Dentsu tire-t-il les ficelles des medias japonais ?

11.テレビ朝日の「報道ステーション」のように良質の情報や政府批判を伝える報道番組を除くと、
日本のテレビニュースは、三面記事を中心に構成され、特定のグループに損害を与えるような報道は極力避け、
臆面もなく政府発表を伝達する。国際問題は、邦人がからんでいるときのみ報道するのも特徴

12.このようにメディアが広告業界に牛耳られているなか、唯一、視聴料で賄われていているNHKのみが
広告帝国の触手からのがれられているものの、悲しいかな、こちらはもっと惨憺たる状況。
会長の籾井氏は、NHKが安倍政権のスポークスマンとしての局でなければいけないと何度もきっぱりと表明。

13.新聞はというと、電通は、共同通信と時事通信と特別な関係にある。
といいうのも、この3社は、戦前同じ一つの通信会社だったのだ。
新聞報道の方がテレビよりも統制が困難だが、電通は、広告を打つだけでなく、監視し、
危機管理の助言という形で間接的にプレッシャーをかける。

14.本間氏によれば、原発で何か問題が起こり、新聞が報道すると、電通が記事を書いた部局に直接やってくる。
その際、恫喝をするのではなく「日本的に」介入する。つまり、あまり報道しないように、また載せても一面は避けて、
読者が少ない夕刊に載せるようにと、丁寧にお願いするのである。

15.記事を書いた記者はそのような電通の介入を知る由もない。翌日自分の記事が下の方に追いやられているのをみたり、
場合によっては紙面がなかったと言われ、全然報道されていないことに気がつく。
かつて大手自動車企業が毎日新聞の報道に介入してきた例を知っていると本間氏は言う。