>>137

「電通は日本のメディアを支配しているのか?」 その2
■参考:Le publicitaire Dentsu tire-t-il les ficelles des medias japonais ?

6.かつて博報堂で18年間働いていた 本間龍氏の『電通と原発報道』(2012)、原発プロパガンダ』(2016)
などが、電通のメディアコントロールについて詳しく書いている。
それによれば、電通は常にメディアに介入する。
しかし、とりわけ原子力関連の広告の80%を支配している点は異常。

7.実際、2010年、東京電力は広告費では日本で10位の地位を占めるほど莫大な金(260億円)を
広告につぎ込んでいた。それ以外の電力会社10社も計1000億円を広告費に。
特に1990年以降原発事故が増え、世論が厳しくなると、広告費を増やし、
CM、新聞や雑誌に広告を載せるようになった。

8.テレビでは電略会社がCMをうつだけで批判を封じこめることができた。
一シーズンスポンサーになってくれるいい客なので、それを失いたくないあまり、
テレビ局では自ずと自粛が行われた。ときには、電事連一社だけでドキュメンタリーを提供することもある。
電事連とは原子力ロビーの主要メンバー。

9. 福島事故後に、山本太郎は反原発の立場を示したために、テレビや映画業界で好ましからぬ人物となった。
これは何も新しいことではなく、広瀬隆、小出裕章氏のような反原発の人々も決してテレビ出演を要請されない。
しかし、このようなメディアコントロールは原子力業界だけにとどまるものではない

10.本間氏が書いているように、トヨタの車がアクセルペダルの問題で数百万台リコールされた際、
それが日本の新聞で発表されたのは、アメリカ議会でトヨタの社長が謝罪した後にすぎない。
報道業界はトヨタのイメージを損なわないために口をつぐんでいたが
外国で明らかになったのでついに語るに至ったのだ